『追体験 霧晴れる時』読売新聞ヨミドクターで紹介。いつしか家族たちは光を見いだしていく。
読む者の視点を揺り動かしてくれる「追体験」がここにある
2019年8月15日付けの『読売新聞の医療・健康・介護サイト ヨミドクター 本ヨミドク堂』で、「追体験 霧晴れる時 今および未来を生きる 精神障がいのある人の家族 15のモノガタリ 」(青木聖久・著、ペンコム・刊、インプレス・販売)をご紹介頂きました。
副題に「今および未来を生きる 精神障がいのある人の家族 15のモノガタリ」とある。筆者は、精神保健福祉士として、長く精神障害のある人と家族を支援してきた日本福祉大教授。
親や子、兄弟姉妹が精神障害を発症したら、その日から人生はどう変わるのだろうか。本書に集められた15の人生は、それぞれに苦難の歴史が詰まっている。「父の病気のことは、人に話してはいけないのではないか」と思いながら育った息子、阪神・淡路大震災の避難時に息子が発症し、その急性期を被災生活の中で送った母、弟が入院していた病棟の窓が鉄格子で覆われていたと振り返る姉……重く 凄絶せいぜつ な物語が続く。しかし、いつしか家族たちは光を見いだしていく。それは、同様な思いをしてきた「家族」や支援者との「出会い」と「つながり」だった。
「お父さんは、どうして僕のことをわかろうとしてくれないの」という26歳の息子の言葉に目覚めさせられた父のケースも紹介されている。連続する困難を経て、家族のほうが自分らしい生き方を取り戻していくこともある。周囲に障害のある人がいるか否かにかかわらず、読む者の視点を揺り動かしてくれる「追体験」がここにある。
(ペンコム 1300円税別)
読売新聞の医療・健康・介護サイト ヨミドクター 本ヨミドク堂
みんなねっとライブラリー https://pencom.co.jp/shop/minnanet
『追体験 霧晴れる時』は「みんなねっとライブラリー」シリーズです。
【2刷】追体験 霧晴れる時-今および未来を生きる 精神障がいのある人の家族 15のモノガタリ(みんなねっとライブラリー1)
¥1,430
生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれる時代。(厚労省みんなのメンタルヘルス)。そのとき家族は過去をどう乗り越え、「霧晴れる時」を迎えることができたのか。15家族の実話。
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