静かなる変革者たち 読者はがき

緊急公開『静かなる変革者たち』精神科病院に入院した母が就労でリカバリーする姿をみせてくれた!

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「精神障がいのある親に育てられ、成長して支援職に就いた子どもたち」にしか語り得ない数々の気付きに耳を傾けてください。書籍『静かなる変革者たち』一部緊急公開

神戸市にある病院でショッキングな事件がおきました

ペンコムがある明石市のお隣の神戸市西区の病院で、2020年3月4日、非常にショッキングな事件がおきてしまいました。

統合失調症などのある複数の入院患者に放水したり、閉じ込めたりする虐待行為をしたとして、兵庫県警捜査1課と神戸西署は4日、監禁や準強制わいせつなどの疑いで、神戸市西区神出町、「神出病院」の元看護助手の男(27)=神戸市西区=ら6人を逮捕した。(神戸新聞NEXTより https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202003/0013165127.shtml)


ペンコムでは、精神を病む人の葛藤と、就労というリカバリー体験を描いた章を公開します

今回の非人道的な行為に抗議するとともに、誰にも起こりうる可能性のある精神疾患について知ってもらい、偏見がなくなることを求めて、ペンコムでは、書籍『静かなる変革者たち 精神障がいのある親に育てられ、成長して支援職に就いた子どもたちの語り』の一部P102〜128を公開します。

 

まさか母と同じ双極性障害に。
就労でリカバリーする姿を見せてくれた母!

公開するのは、43歳、就労支援員/精神保健福祉士の田村さんの体験談です。
田村さんのお母さんは、双極性障害Ⅰ型。田村さんが大学3年の時に、躁状態になり精神科病院に入院します。

そのときの様子を、

「母が入院ー『ひろゆき、助けて!』母の叫び声に一生分泣きました」

と描いています。

お母さんをサポートする傍ら専門商社に就職するも、入社5年目で、今度は田村さんがうつ病を発症し退職。体調の波があり、うつの再発2回。発症から8年後、双極性障害Ⅱ型と診断されますが、医師と二人三脚で寛解しNPO法人に就職します。

その後、お母さんは、入退院を繰り返すも、退院後は仕事を通じて回復。きっかけは、以前お母さんが働いていた会社の社長さんが「田村さん、また仕事を手伝ってよ、午前だけでもいいからさ。」と声をかけてくれたことでした。

「母のリカバリーーまさか、あの母がまた働ける日が来るなんて」

田村さんは、母親が仕事を通じて回復、リカバリーしていった自らの経験から、障がいを持つ人への就労支援が重要だと考え、現在は精神保健福祉士として就労支援員をしています。

精神障がいをもつ親に育てられた子どもたち─

みなさんはどのように思うでしょうか。「子どもはさぞ大変だろう」。それは私も同じでした。
しかし、4人の若者達が座談会で語った言葉は、私の先入観をことごとく打ち砕いていくのです。
子どもたちは親の個性を誇りに思い、「このお母さんの子どもにうまれてよかった」と。
前半の「体験記」では、親の発症からの壮絶な人生が記され、後半の「座談会」では、なぜ、このような思いに至ったのか、「家族は家族。支援者にはなれない」とはどういうことなのかが語られていきます。
「精神障がいのある親に育てられ成長して支援職に就いた子どもたち」だからこそ語れる言葉の重みに、ぜひ、耳を傾けてください。

公開ページ「まさか母と同じ双極性障害に。就労でリカバリーする姿を見せてくれた母!」(P102〜128)

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静かなる変革者たち

静かなる変革者たち

横山恵子、蔭山正子、こどもぴあ(著)

¥1,540

精神疾患のある親に育てられ、成長して支援職に就いた4人の子どもたちが体験記と座談会で語る親のこと、家族、支援のありかた

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