「仕事だいじょうぶの本」著者・北岡祐子さんが神出病院事件のルポでコメント
われわれも関係団体とともに取り組んでいきたい
2020年3月に発覚した神出病院事件。2018年から2019年にかけて、看護師、看護助手の計6人が、重度の統合失調症や認知症の人が入院する病棟の患者7人に対して、虐待行為をしたとして、兵庫県警に逮捕されています。
東洋経済ONLINE (2021/4/15)では、連載 精神医療を問うの12回目で、この「神出病院事件」を取り上げています。
神戸・神出病院、凄惨な虐待事件から見えた難題
患者をなぶりまくる精神病院の驚くべき実態
https://toyokeizai.net/articles/-/422240?page=7
精神疾患により医療機関にかかっている患者数は日本中で400万人を超えている。そして精神病床への入院患者数は約28万人、精神病床は約34万床あり、世界の5分の1を占めるとされる(数字は2017年時点)。人口当たりで見ても世界でダントツに多いことを背景として、現場では長期入院や身体拘束など人権上の問題が山積している。日本の精神医療の抱える現実をレポートする連載の第12回。
この記事において、『仕事だいじょうぶの本』の著者・北岡祐子さんがインタビューに答えています。
北岡さんは、兵庫県精神保健福祉士協会会長。
同病院での新型コロナのクラスターの発生もあり、行政による入院患者と家族に対する転院・退院の意向確認はまだ行われていない。神戸市は精神保健福祉士など専門家に依頼するとしている。
「当協会としては協力する方向で検討しており、詳細は市と協議中だ。ただ、受け入れ先が決まらない中で意向を聞いても、患者の不安は募るばかり。神戸市はほかにも病院団体を中心に多くの関係者への協力を得る必要があるだろう。われわれも関係団体とともに取り組んでいきたいと考えている」(兵庫県精神保健福祉士協会の北岡祐子会長)。