就活生応援!オンラインで好印象伝える 10のポイントー iPhone動画本の著者が解説
オンラインで、どうすれば自分の「良さ」を伝えることができるの?
「新しい生活様式」が推奨されるなか、オンラインでの会社説明会や面接が主流になっています。
オンラインで、どうすれば自分の「良さ」を伝えることができるのか。多くの学生が戸惑っていることでしょう。
そこで、『iPhoneで作ろうビジネス動画の教科書』『1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』(共にペンコム・刊)等の著書がある映画制作体験プロデューサーのオリカワシュウイチさんに、「知ってるだけで大きな差が出るオンライン面接の方法」について聞きました。
聞き手:ペンコム編集部
▶『iPhoneで作ろうビジネス動画の教科書』
https://pencom.co.jp/product/20200710
▶『1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』
https://pencom.co.jp/product/4844377299
▶出版社ペンコム https://pencom.co.jp/
「カメラを通す」オンライン面接は、撮り方によって映る人の印象を操作してしまう
─ズバリうかがいたいのですが、オンライン面接でその人の「良さ」を伝えることができるのでしょうか。学生さんは撮られ慣れているプロではないですし。
オンライン面接がこれまでの面接と異なるのは、カメラを通しているという点です。
カメラというのは、撮り方(撮られ方)によって映る人の印象を操作してしまいます。ですから、どのように自分を撮影するかということを考えた機材準備、話し方、表情を意識すれば、良さを相手に伝えることできるのです。
─高額な機材をそろえたり、準備に時間がかかったりというのでは学生さんには無理です。今すぐ、お金をかけずにできる方法はありますか。
知ってるだけで大きな差が出るオンライン面接 10のポイント
1.スマホやタブレットをWebカメラとして使うときは横向きで
2.スマホを使うときは、三脚で固定して
3. カメラの高さはアイレベルに設置
話すときは、カメラを目の高さに設置するのが一番無難です。映像は、アングルによって印象が変わってしまいます。見下ろして撮ると、あなたの顔が伏し目がちに弱々しく映ってしまうのと同時に、相手からすると見下ろされている感じになります。
4.姿勢良く話そう。できれば立って
ただし、相手先から「椅子に座って」という指示があった場合はそれに従ってください。
立って話すときも、カメラの位置はアイレベルです。
5.カメラとの距離感は、相手との間合い。
話す様子と身振りを含めたあなたの雰囲気を伝えることができます。
6.オンライン面接の場所は明るく静かな屋内で
そのため、次の方法を意識して面接を受けましょう。
<光について>
○顔に(できる限り)前方から光が当たる場所を探します。晴れた日中に、窓の近くが理想です。蛍光灯の真下は避けましょう。顔の下半分にシルエットができてしまうからです。
○逆光の場合も顔が暗くなってしまいます。顔映りを良くするライトも効果的ですが、簡易的なライトでは逆光の影までを消すことはできません。
<必ず屋内で>
○静かな屋内で面接を受けます。屋外の方が明るいから面接に向いている、と思う人もいるかもしれませんが、光が強すぎて顔に影が出たり、余計な音が入ったりしてしまいます。
<背景について>
○背景は無地の白い壁がベストです。背後に、キッチンや衣装かけなどが映っていると、相手側はそちらに目が行ってしまうので避けたいところです。
無地の場所が無ければ、カーテンなどで背景を隠しましょう。
○後ろの壁が近すぎると、影が目立つことがあります。カメラの位置を動かすなどしてシルエットが出ないように工夫しましょう。
7.音に注意!!
音は大事です。そして最も難しく悩ましいのも音問題です。高性能のマイクやピンマイクを使えば解決しますが、それですべてうまくいくともかぎりません。ですから、基本的に次の3点に留意してください。
①静かな場所で
②声を大きく出す
③まっすぐマイクに向かって話す
●話すときは、決して下を向いたまま話さないこと。下を向いて話すとくぐもった声になってしまいます。マイクに向かって、まっすぐ、しっかりとした大きな声で話しましょう。
●面接中はエアコンなど音の出るものを消します。意外と大きな音がして雑音になってしまうからです。
8.自分の話し方や表情の癖を把握しましょう
○目が泳いでいないか。
○目力が強すぎないか。あるいは、弱すぎないか。
何度も瞬きをしていないか。
○口角が下がっていないか。
○笑うとき、片側だけ動かしていないか。
こういったことは、美醜ではなく、表情・話し方なので、練習で修正が可能です。
就活では、「かっこうよく見せる」「美しく見せる」のが目的のすべてではなく、「雰囲気がいいな」「一緒に仕事をしたいな」と感じてもらうのが第一。つまり、雰囲気づくりが大事です。「表情」は意識しましょう。
面接を受ける前に、「会うのを楽しみにしていました!」という気持ちをイメージしてから始めるといい表情になりますよ。
9.聞き取りやすい話し方を心がけましょう
言葉を区切りながらゆっくりと話してみましょう。
話したいことの全てをゆっくりにするのではなく、緩急をつけて話すと、相手は聞きやすくなります。
また、 自分の声の特徴を把握し、気になる点は対処法を決めておきましょう。
○ 甲高いキンキン声→下げる努力をする
○くぐもっていて聞き取りにくい→ゆっくりはっきり話すように気をつける
○舌がもつれやすい→ゆっくりはっきり話すように気をつける
<練習例を上げてみます>
普通に話す →→→→ 私が学生時代に行ってきたことは、
ゆっくりはっきり話す→ 郷土の歴史資料をまとめたこと、
ゆっくりはっきり話す→ アルバイトでタウン誌の編集を行ったこと、
ゆっくりはっきり話す→ これらを動画にまとめて配信したこと、
普通に話す →→→→ です。それぞれ説明させていただきます。まず、
ゆっくりはっきり話す→ 郷土の歴史資料については…
10.映像は相手への思いやりが伝わります
実際に試しで撮ってみて、どう見えるか、どう聞こえるかを確かめ、練習で修正できるところは修正していくことが重要です。
相手のことを考えて丁寧に分かりやすく話しましょう。
相手への思いやりをもって面接を受ければ、大きく差がついてきます。
─細かい所までありがとうございました。とても分かりやすかったです。
─今回の内容は、オリカワさんの最新著書「iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書」にも掲載されているのですね。
─本日はありがとうございました。
著者紹介 オリカワシュウイチ
1994 年にビデオカメラ1台で映画制作を開始。数々の失敗を繰り返しながら22 作品を監督、様々な映画祭で上映される。第1回JASRAC 音楽文化賞受賞(映画アオギリにたくして制作委員会)。2003 年より初心者向け映画ワークショップを全国で開始、1000 人以上にアドバイス。作った教材は高校や大学の蔵書となり、在京テレビ局スタッフ向けの講義や企業向けワークショップ・研修も開催。インタビューや企業紹介動画も数多く制作する。専門用語を一切使わない、映像作りに初めて触れる人にも分かりやすい教え方に定評がある。
2008 年から配信の映像作りのノウハウや楽しさを伝えるメルマガ「映画が作れるようになるメールマガジン」の登録者数は1700 人に上る。1975 年広島県生まれ。電気通信大学卒。
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