源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

「明石藩建立、源氏物語の石碑の謎迫る」神戸新聞で紹介『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』

源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

明石藩建立、源氏物語の石碑なぜここに? 豊臣家や清盛との関係指摘

歴史研究家 義根益美さんが著書

『源氏物語  明石のうへのおやすみしあと』〜明石城主 松平忠国と物語史跡の謎を追う〜を著した義根益美(よしもと ますみ)さんが、神戸新聞の取材を受け、このほど、明石版(2024年12月29日)に大きく掲載されました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202412/0018493588.shtml

NHKの大河ドラマ「光る君へ」で注目を集めた源氏物語。その舞台の一つである明石市周辺には、江戸時代の第5代明石藩主、松平忠国が建てた、ゆかりの石碑が残る。なぜ、その場所なのか。刻まれた歌の意味は-。
歴史研究者の義根(よしもと)益美さん(62)=明石市在住=がさまざまな謎に迫り、一冊の本にまとめた。

■歴史研究者・義根さんが著書、 藩主の書状など研究

タイトルは「源氏物語 明石のうへのおやすみしあと-明石城主松平忠国と源氏物語史跡の謎を追う」。
今月、出版社「ペンコム」(明石市人丸町)から出版された。

義根さんは神戸文学館の学芸員などを務め、近世を中心に日本史を研究してきた。同社代表の増田ゆきみさん(63)から人を介して依頼され、初めて単著を出すことに。原稿の大半は、同館勤務時代に書きためたものを使った。
巻頭では、明石市内の源氏物語ゆかりの場所などを写真や地図を使って紹介。江戸時代の絵図などもあり、視覚的にも楽しめる。

謎解きに挑んだ忠国の石碑は3基ある。

源氏物語に登場する「明石入道」の屋敷跡に見立てたという善楽寺(同市大観町)の碑▽明石藩領だった神戸市西区櫨谷町、岡の屋形の碑▽一の谷の戦いで敗れた平忠度(ただのり)をまつった忠度塚にある碑(明石市天文町)。いずれも形と大きさはほぼ同じだ。

定説では、文学好きの殿様が物語ゆかりの地を設定したとされてきた。義根さんは宮内庁の資料から、忠国が豊臣秀吉が創設した八条宮家に宛てた23通の書状を発見。同家と親しく交わる中で、源氏物語をはじめ古典文学などの造詣を深めていったと考えられることを示した。

『源氏物語』と明石、さあ謎解きの旅へ!

紫式部は『源氏物語』になぜ明石の巻を書いたのか?
物語ゆかりの歌碑建立の五代明石城主 松平忠国とはどんな人物だったのか?
忠国が刻んだ歌の意味は?

兵庫県明石市−−ここは「源氏物語 十三帖明石」を体験できるまち。明石の浦、月見の松、明石入道の碑、浜の館……

物語ゆかりの地に、五代明石城主 松平忠国が自詠の歌を刻んだ石碑がひっそりと建つ
「いにしへの 名のみ残りて有明の 明石のうへのおやすみしあと」
歌の意味を訪ねると、そこには途方もない世界が広がっていた……

松平忠国と源氏物語 ゆかりの地を歩く 巻頭カラーMapと図版付き。

源氏物語を知らなくても、本書を読みながら、ゆかりの地を歩けば、文学と歴史が楽しめます。
明石を知り尽くした著者と出版社がタッグを組んでおくる文学歴史書。

『源氏物語』では、第十三帖に「明石」が描かれていることから、旧播磨国明石藩(兵庫県明石市、神戸市西区)には、源氏物語ゆかりの地が多く残されている。虚構の物語である『源氏物語』と、現実世界がなぜつながっているのか……。
謎は多い。
そんな中、唯一、「史跡」といえる石碑が3基現存する。明石城主五代藩主(1649年〜1659年)の松平忠国(1597〜1659年)が、自詠の歌を刻み、「善楽寺」「神戸市松本」「忠度塚」に建立した石碑である。カタチも大きさも全く同じ、まるで三つ子のようなその石碑の建立場所や歌が意味するものは?
本書では、3基の石碑に残された小さなヒントから、歴史資料をひもときながら、「松平忠国と源氏物語の謎」を解き明かしていく。

「主な内容」
巻頭カラー 松平忠国と源氏物語 ゆかりの地を歩く Map&図版  第一章 古典文学と明石
紫式部はなぜ、『源氏物語』に明石の巻を書いたのか
第二章 松平忠国の経歴と人物像─松平忠国とはどんな人物だったのか
第三章 『源氏物語』と明石
忠国はなぜ、石碑を建てたのか。「文学遺跡」との関係は

著者プロフィール

・著者・義根益美(よしもと ますみ)

日本近世史を中心に研究。自治体の市史編さん、神戸文学館学芸員などを経て、時代や分野に関係なく幅広く様々な資料と向き合ってきた。現在は地域に残されている資料や博物館所蔵資料の整理・調査・研究に従事し、博物館発行の図録や学会誌に解説や研究発表を続けている。「資料に忠実に」がモットー。神戸女子大学大学院文学研究科後期博士課程中途退学。兵庫県明石市在住。

書籍情報

・書 名:『源氏物語  明石のうへのおやすみしあと』
〜明石城主 松平忠国と物語史跡の謎を追う〜

・目次
「第一章 古典文学と明石」
なぜ、紫式部は『源氏物語』に明石の巻を書いたのか、を追う
「第二章 松平忠国の経歴と人物像」
松平忠国とはどんな人物だったのか、を追う
「第三章 源氏物語と明石」
忠国が建てた石碑の意味や、今残る「文学遺跡」との関係を追う

・著 者:義根 益美(よしもと ますみ)
・発売日:2024年12月5日
・価 格: 2,200円(本体2,000円+税10%)
・判 型:四六判(横127mm×縦188mm×厚さ20mm)
・ページ数:278ページ
・ISBN: 978-4-295-41023-2
・Cコード:C2021
・発 行:株式会社ペンコム
・発 売:株式会社インプレス

書籍情報 https://pencom.co.jp/product/20241205

会社概要

商号 :株式会社ペンコム
代表者:代表取締役 増田 幸美
所在地:兵庫県明石市人丸町2番19号
設立 :2010年12月24日
URL :https://pencom.co.jp/

源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

源氏物語 明石のうへの おやすみしあと-明石城主松平忠国と源氏物語史跡の謎を追う

義根益美

¥2,200

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