「精神疾患の親を持つ子供たち」子供が相談できない理由/蔭山正子先生へのインタビュー(教育新聞Web「クローズアップ」)
学校の先生が「精神障がいをちゃんと理解している」というベースが必要
精神疾患の親を持つ子供たちは、どんな状況に書かれ、何を必要としているのかー
2021年4月6日付けの教育新聞web版特集「クローズアップ」にて、『静かなる変革者たち』『心病む夫と生きていく方法』(共にペンコム刊)などの著書がある蔭山正子先生(大阪大学高等共創研究院教授)へのインタビューが掲載されました。
教育新聞「「精神疾患の親を持つ子供たち」 子供たちが相談できない理由」
https://www.kyobun.co.jp/close-up/cu20210406/
「家族に精神疾患の人がいる」子供たち。周囲に相談をしない子供がほとんどだが、それでも相談した相手は学校の担任だったー、そんな調査結果が報告された。大阪大学大学院の蔭山正子准教授らの研究グループが行ったこの調査(注)には、「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」の事業に参加した経験がある、120人の成人(20~50代)が回答した。最近注目される「ヤングケアラー」を含む、精神疾患の親を持つ子供たちは、どんな状況に置かれ、何を必要としているのか。蔭山氏に聞く。
※研究はこちら
「精神疾患の親をもつ子どもの体験と学校での相談状況:成人後の実態調査」
蔭山先生は、インタビューに答え、相談の可能性が断たれないように、「ちゃんと理解している」というベースが必要と話しています。
日本人全般に偏見はあるので、精神疾患の専門家ではない学校の先生にたって、それは当然あるでしょう。
何かのきっかけで子供が「話してみようかな」と思えたとき、「この人にはどうせ言っても分かってもらえない」「逆に傷付けられる」というふうに思ってしまうと、相談の可能性は断たれてしまう。人間誰しも、意識せず本音が出てしまうものなので、「ちゃんと理解している」というベースが必要だと思います。
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