お母ちゃんとの約束おたより

私も満州から引き揚げてきましたー読者の方からお便り「お母ちゃんとの約束」を読んで

お母ちゃんとの約束おたより

郁江さん、本当にがんばりましたね

『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』を読んだ方から、お便りをいただきましたのでご紹介させていただきます。


私も満州のチチハルから母と子供3人で昭和215月佐世保浦頭に引き揚げてきました。

そして母の実家(松浦市)に落ち着きました。

私も(昭和12年生まれ)、弟(昭和17年)弟(昭和19年)と共に、昭和20815日にハルピンにて終戦を知りました。

ハルピンにしばらく住み、奉天で母は何がしかを売りに行き、私は弟2人の子守りをして、そしてやっとコロ島から帰ってきました。

私には母が元気で、苦労はしましたが、郁江さん、本当にがんばりましたね。

現在、私にも孫が6人で元気にしております。

815日になると、ハルピンを思い出し、御本を拝読して当時を思い出します。

私も、郁江さん同様、引揚者です。子供さん、二人だけで引き揚げの状況を知りたくて購入いたしました。

お母ちゃんとの約束 感想

みんな、しあわせになるためにうまれてきたんだよ

『お母ちゃんとの約束』は、敗戦後、10歳と6歳、幼い姉と弟がたった二人だけで満州から引き揚げてきた実話です。
主人公いっちゃん、こと望月郁江さんの体験を、長女の望月泉さんが1冊の本にまとめたものです。

本に込めたいっちゃんのメッセージは、「みんな、しあわせになるためにうまれてきたんだよ」

当時10歳だったいっちゃんと同じ年ごろの子どもたちにも読んで欲しいとの願いから、小学生も読めるように分かりやすい表現で、漢字にもルビをふっています。

世代を超えて多くの方にお読みいただいている『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』ぜひ、お読みください。

空に願いを

本に込めた平和の2文字、歌になって世界を巡る

本の最後のページに1編の詩が寄せられています。

本書のモデル、いっちゃんこと、 望月郁江さんが、この本でどうしても伝えたかったこと「平和の2文字」の思いを込めた詩です。

この詩に曲がつきました。

作曲は、望月さんと同じ静岡市内在住の窪田由佳子さん。

そして、この曲を、地元の松野小学校の児童が歌い継いでいるのです。

同校では、「子どもたちは松野の宝。今日からこの歌も宝になりました。これからも一緒に歌い継いでいきたい」と話しています。

こちらに楽譜、歌詞、伴奏のダウンロードページがあります。

どうぞ、皆さんも一緒に歌ってください。