思いを込めた平和の2文字、本や歌になって世界を巡る
2019年12月20日、『お母ちゃんとの約束』『A PROMISE TO LIVE FOR』の主人公「いっちゃん」こと望月郁江さんが急逝されました。謹んでご冥福申し上げます。
敗戦後、10歳と6歳、幼い姉と弟がたった二人だけで満州から引き揚げてきた実話『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』(望月泉・著、ペンコム刊)。
この本の最後のページに1編の詩が寄せられています。
本書のモデル、いっちゃんこと、 望月郁江さんが、この本でどうしても伝えたかったこと「平和の2文字」の思いを込めた詩です。
この詩に曲がつきました。
作曲は、望月さんと同じ静岡市内在住の窪田由佳子さん。
そして、この曲を、地元の松野小学校の児童が歌い継いでいるのです。
同校では、「子どもたちは松野の宝。今日からこの歌も宝になりました。これからも一緒に歌い継いでいきたい」と話しています。
こちらに楽譜、歌詞、伴奏のダウンロードページがあります。
ぜひ、お聞き下さい。そしてどうぞ、皆さんも一緒に歌ってください。
望月郁江さんの講演と「空に願いを」合唱ビデオ
平和講演会+「空に願いを」合唱
講演・作詩/望月郁江さん 戦争体験はすでに73年も前のこと。話しても子どもたちには分からないことも多いでしょう。やがて体験者も減り、記憶から消えていきます。でも音楽は残ります。一人でも多くの方にうたっていただき、平和の思いが世界に広がることを願っています。 『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』のモデル。
「空に願いを」合唱
作曲/窪田由佳子さん 郁江さんが書かれた本を読みまして、感動しました。詩の中に、雲を見上げて、そしてそこに平和の文字をイメージするという ところがあります。空に平和の願いを、この思いを多くの方に歌い継いでほしいです。
公益社団法人図書館振興財団 選書
『お母ちゃんとの約束』 〜いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた、満洲550キロ〜
10歳と6歳。姉弟二人で、… 満洲から引き揚げの実話
終戦から一年後、満州の通化から故郷の静岡までの道のりを、二人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。 「キヨシちゃんの手を絶対に離してはいけないよ」 お母ちゃんとの約束をひたすら守り続けて、10歳のいっちゃんは、6歳の弟・キヨシちゃんの手を引き、果てしなく続く中国の大地を、一歩また一歩と歩き続けたのでした。 二人の願いはただ一つ。 「お母ちゃんと会いたい!」 しかし、お母ちゃんはもう、この世にはいなかったのでした。 【書籍紹介ページへ】
A PROMISE TO LIVE FOR
~The story of how two small children had to trek all alone across Manchuria in 1946~
Originally published in Japanese in 2016, this English version is now available to spread Iku’s inspiring story across the world.
(『お母ちゃんとの約束』英語翻訳。)
関連のお知らせ
- NEWS / ニュースリリース2022.08.07[戦後77年]届け世界へ。子供たちの平和への願い。児童書『お母ちゃんとの約束』英語翻訳版 『A PROMISE TO LIVE FOR』のオーディオブック Amazon Audibleにて好評配信
- NEWS / ニュースリリース2021.08.12[戦後76年]平和への思い込めた 『A PROMISE TO LIVE FOR』(英文)オーディオブックをAmazon Audibleにて配信
- NEWS / ニュースリリース2020.08.1510歳のあなたへ。終戦から75年、平和を考える日に。「お母ちゃんとの約束」いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ
- NEWS2020.08.09戦争について目をそらさずに考える機会をもらえましたー読者の方から「お母ちゃんとの約束」を読んで
- NEWS2019.08.23私も満州から引き揚げてきましたー読者の方からお便り「お母ちゃんとの約束」を読んで