五反田図書館ブックリストお母ちゃんとの約束

10歳のあなたへ。終戦から75年、平和を考える日に。「お母ちゃんとの約束」いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ

五反田図書館ブックリストお母ちゃんとの約束

「いま!この一冊!」品川区立五反田図書館 おすすめブックリストで紹介いただきました

今日、8月15日は75回目の終戦の日。

75年前の今日、それぞれの場所で、それぞれの人が、どんな思いで、この日を迎えたのでしょうか。

ペンコムより出版の『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』の主人公、いっちゃんこと望月郁江さんは、その時、10歳。日本から遠く離れた満州でその日を迎えました。

そして、戦争が終結したその日から、満州にいた、いっちゃんたちの「戦争」が始まるのです。

この本を、品川区立五反田図書館さんが発行している図書館おすすめブックリスト『キラキラ』(2020年夏号)の「いま!この一冊!」で紹介いただきました。

初版は2016年10月。いまもなお、本当に多くの方からご感想をお寄せ頂いている一冊です。

終戦の日、ぜひ、この本を親子でお読みいただき、今一度平和について考えるきっかけにしていただけたらと思います。


いま!この一冊!
『お母ちゃんとの約束』
文/望月泉
絵/望月郁江
刊/ペンコム

終戦から一年後、満州から故郷の静岡までの道のりを、二人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。
満州で別れたお母ちゃんとの約束をひたすら守り続け、十歳のいっちゃんは、六歳の弟・キヨシちゃんの手を引き、たくましく歩き続けたのでした。壮絶な辛苦を味わいながら、生き抜いた二人の願いはただひとつ。
「生きて、お母ちゃんと会いたい!」
しかし、お母ちゃんはもう、この世にはいなかったのでした。
今年は終戦からちょうど75年。この本は挿絵を描かれたいっちゃんこと望月郁江さんの体験に基づいた実話です。
私は、この本をかいてくれたいっちゃんに、心からありがとう、と伝えたいです。

本は心の栄養剤。
ステキな本との出会いはキミのこころをキラキラと輝かせるよ!
このブックリストがキラキラな出会いの手助けとなりますように…

品川区立五反田図書館:発行

図書館おすすめブックリスト『キラキラ』(2020年夏号)より

お母ちゃんとの約束

みんな、しあわせになるためにうまれてきたんだよ

『お母ちゃんとの約束』は、敗戦後、10歳と6歳、幼い姉と弟がたった二人だけで満州から引き揚げてきた実話です。
主人公いっちゃん、こと望月郁江さんの体験を、長女の望月泉さんが1冊の本にまとめたものです。

本に込めたいっちゃんのメッセージは、「みんな、しあわせになるためにうまれてきたんだよ」

当時10歳だったいっちゃんと同じ年ごろの子どもたちにも読んで欲しいとの願いから、小学生も読めるように分かりやすい表現で、漢字にもルビをふっています。

世代を超えて多くの方にお読みいただいている『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』ぜひ、お読みください。

空に願いを

本に込めた平和の2文字、歌になって世界を巡る

本の最後のページに1編の詩が寄せられています。

本書のモデル、いっちゃんこと、 望月郁江さんが、この本でどうしても伝えたかったこと「平和の2文字」の思いを込めた詩です。

この詩に曲がつきました。

作曲は、望月さんと同じ静岡市内在住の窪田由佳子さん。

そして、この曲を、地元の松野小学校の児童が歌い継いでいるのです。

同校では、「子どもたちは松野の宝。今日からこの歌も宝になりました。これからも一緒に歌い継いでいきたい」と話しています。

こちらに楽譜、歌詞、伴奏のダウンロードページがあります。

どうぞ、皆さんも一緒に歌ってください。

お母ちゃんとの約束

【2刷】お母ちゃんとの約束

望月 泉(著)

¥1,320

「死んじゃだめ。絶対に死んじゃだめ!」幼い姉弟の生き抜く力に涙する—10歳と6歳。姉弟二人で、… 満洲から引き揚げの実話。