日本の精神医療や福祉現場にSSTを取り入れた安西信雄教授より『仕事だいじょうぶの本』にご感想を頂きました
帝京平成大学臨床心理学研究科教授で、一般社団法人SST普及協会副会長の安西信雄先生より、『仕事だいじょうぶの本』 職場の人と安心してコミュニケーションできるSSTレッスンBOOKにご感想をお寄せ頂きました。
先生のご了解をいただきましたので、紹介させていただきます。
北岡さんのご本がとても優れていると思います。
私は1冊購入して、知り合いの就労支援施設で活用するよう責任者に渡しました。
私だけで3冊買ったことになります。統合失調症をはじめ、うつ病やその他の何らかの精神障害を持つ人が職場に出たときに遭遇しそうな様々な状況が取り上げられていて、それぞれの練習も上手に組み立てられていると思います。
ほかの人にも読んでもらいたいです。
安西信雄
安西先生は、日本の精神医療や福祉現場にSST(Social Skills Training)を取り入れた方です。
以下、『仕事だいじょうぶの本』の「謝辞」より抜粋します。
SST(Social Skills Training:社会生活スキルトレーニング)が日本の精神医療や福祉現場に導入されたのは、1988年にUCLA医学部精神科のリバーマン(R.P.Liberman)教授が来日し、東京大学医学部附属病院精神神経科デイホスピタルで、利用者を対象にSSTのデモンストレーションを行ったのが始まりです。
そのときのようすについて、同大病院精神科医(当時)の安西信雄先生は以下のように記しています。“DH(デイホスピタル)ではメンバーを相手にLibermanによるSSTが通訳入りで実施され、その結果メンバーから「ぜひこのプログラムをDHに取り入れてほしい」と要請された。”(『SSTの技法と理論』「第3章」より)
その後、東大病院の精神科医の先生方や前田ケイ先生(ルーテル学院大学教授・当時)が日本国内におけるSSTの普及に尽力され、現在は医療、福祉、労働、教育、司法分野などで幅広く活用されています。
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安西先生、有難うございました。