源氏物語  明石のうへのおやすみしあと

史跡に隠された物語を読み解く知的ミステリー!『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』

源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

一基の石碑から、物語は再び動き出した――。『源氏物語』ゆかりの地・誕生劇は、5代明石城主の仕掛けなのか

 

源氏物語  明石のうへのおやすみしあと

明石の浦近く、小さな寺の境内に、ひっそりと建つ一基の石碑。5代明石城主・松平忠国が、江戸時代初期(明暦3年/1657)に自ら詠んだ歌を刻み建てたといわれています。
いにしへの 名のみ残りて有明の 明石のうへのおやすみしあと
この歌が『源氏物語』に登場する「明石の上」の父「明石入道」の館跡を詠んだものと解釈され、「明石入道の碑」は明石における“物語史跡”の出発点となりました。

やがて、源氏屋敷・光源氏月見の松・源氏月見寺、光源氏月見の池・岡の屋形など、次々と“『源氏物語』ゆかりの地”が誕生していきます。
はたして、『源氏物語』ゆかりの地・誕生劇は、5代明石城主の仕掛けなのか。

史跡に隠された物語を読み解く、知的ミステリー!

江戸初期という時代に、なぜ『源氏物語』の記憶が石に刻まれたのか?

源氏物語  明石のうへのおやすみしあと

古典文学『源氏物語』にちなんだ石碑・モニュメントが、しかも江戸初期に建立された例は極めて異例です。著者・義根益美(よしもと ますみ)氏は、文献や石碑、地図を精緻に読み解き、「明石入道の碑」建立者である5代明石城主・松平忠国(まつだいら ただくに)の人物像や、刻まれた歌に込められた意図に迫ります。
『源氏物語』を知らなくても大丈夫。
物語と史実のはざまに生まれた謎を追いながら、読者を江戸時代の明石藩領を歩くかのような体験へといざないます。

 

歴史・文学好きから教育関係者まで。多くの貴重な資料で知的冒険を

源氏物語  明石のうへのおやすみしあと

『源氏物語  明石のうへのおやすみしあと』はこんな方にピッタリです。

  • 『源氏物語』に新しい視点から触れたい方に
  • 近世の歴史・文化に興味のある方に
  • 探究学習や調べ学習、観光ガイドの教材・資料として
  • 明石や播磨地域にゆかりのある方への贈り物にも

ゆかりの地を歩く 巻頭カラーMapと資料で『源氏物語』の世界を体感できる

源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

【巻頭カラー】

Map:松平忠国と源氏物語 ゆかりの地を歩く
図版:明石初公開の貴重な資料の数々を紹介

【主な内容】
巻頭カラー
松平忠国と源氏物語 ゆかりの地を歩く Map&図版
第一章 古典文学と明石
紫式部はなぜ、『源氏物語』に明石の巻を書いたのか
第二章 松平忠国の経歴と人物像
松平忠国とはどんな人物だったのか
第三章 『源氏物語』と明石
忠国はなぜ、石碑を建てたのか。「文学遺跡」との関係は

【著者】
義根益美(よしもと ますみ)
日本近世史を中心に研究。自治体の市史編さん、神戸文学館学芸員などを経て、時代や分野に関係なく幅広く様々な資料と向き合ってきた。現在は地域に残されている資料や博物館所蔵資料の整理・調査・研究に従事し、博物館発行の図録や学会誌に解説や研究発表を続けている。「資料に忠実に」がモットー。神戸女子大学大学院文学研究科後期博士課程中途退学。兵庫県明石市在住。

【書籍基本情報】
・書 名:『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』〜明石城主 松平忠国と物語史跡の謎を追う〜
・目次「第一章 古典文学と明石」なぜ、紫式部は『源氏物語』に明石の巻を書いたのか、を追う
「第二章 松平忠国の経歴と人物像」松平忠国とはどんな人物だったのか、を追う
「第三章 源氏物語と明石」忠国が建てた石碑の意味や、今残る「文学遺跡」との関係を追う
・著 者:義根 益美(よしもと ますみ)
・発売日:2024年12月5日
・価 格: 2,200円(本体2,000円+税10%)
・判 型:四六判(横127mm×縦188mm×厚さ20mm)
・ページ数:278ページ
・ISBN: 978-4-295-41023-2
・Cコード:C2021
・発 行:株式会社ペンコム
・発 売:株式会社インプレス

源氏物語 明石のうへのおやすみしあと

源氏物語 明石のうへの おやすみしあと-明石城主松平忠国と源氏物語史跡の謎を追う

義根益美

¥2,200

江戸初期に建立された「明石入道の碑」を手がかりに、旧明石藩領に次々と誕生した『源氏物語』ゆかりの地の謎を解き明かす歴史探究の一冊

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