あかし本

あかし本 時のまちを創る 海のまちに生きる

神戸新聞社

¥1,980

兵庫県明石市はなぜ「時のまち」「魚のまち」として進化し続けるのか。新聞記者が掘り起こした名も無き人々の挑戦の数々が読む人の魂を揺さぶる。

あかし本 時のまちを創る 海のまちに生きる

あかし本 時のまちを創る  海のまちに生きる

610日時の記念日に発売した『あかし本 時のまちを創る 海のまちに生きる』(神戸新聞明石総局・著、ペンコム・刊)。

発売以来、honto 1位(地域社会・地域開発)、巌松堂書店(明石市)1位、木村書店(明石市)1位になるなど地元・明石を中心にご好評いただいております。

【電子板もあります】

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■知っているようで、知らないわがまち

知っているようで、実はあまり知らない。知られているようで、それほど知られていない。ふるさとの宝。

本書は、神戸新聞明石総局の新聞記者が、明石を代表するキーワード「時」「海」にフォーカスし、そこにかかわる「人々」への取材から、「あかし」を解明するとともに、「時のふしぎ」や「海のさかな」を紹介しています。

ここに登場する人たちは決して有名人ではない普通の人たちです。

しかし、懸命に、淡々と生きるその姿に多くの人が感動し、「明石に住まい、明石に生きる人々の息遣いが行間から溢れてくる、穏やかで温かい本。」「心地よい読後感を体験させて頂きました」など、感想を寄せていただいています。

本書を通じ、みなさんの町にもある「知られているようで、実は知られていない。ふるさとの宝」をぜひ、見つけていただきたいと思っています。

本書は、神戸新聞明石版に掲載された連載企画「トキのまち明石から」(22014611日〜2015618)、「ウミのまち明石から」(201611日〜20161224)、および「バードアイ空遊記」(2015315日〜2016214)を一部加筆・修正し、フルカラーで収録したものです。

書籍化にあたり、動画とも連携し、資料としても貴重な1冊となっています。

●時のまちを創る<子午線をまち文化に>

あかし本

あかし本

日本標準時子午線が通るまち明石。子午線や時に関する行事や取り組み、建造物なども多く見ることができます。「なぜ、明石は子午線のまちとなったのか」。

そこには目に見えない「時」を創造してきた多くの人々がいたのです。

歴史、地理、イベント、アートなどの分野から「時のまち」をひもといていきます。

 ●海のまちに生きる<漁師の技術>

あかし本

あかし本

明石の魚の秘密にせまる! 多くの漁師に長期密着取材し、明石を代表する「タイ」「タコ」「ノリ」「イカナゴ」をとりあげ、漁法、技術、料理法まで取り上げその秘密に迫ります。 明石の漁師技術の数々を、本格的にまとめた初の書。明石市内5漁協組合長の座談会がシリーズをしめくくります。

●バードアイ「空遊記」

あかし本

凧にカメラをつり下げ、鳥の目線で撮影した風景で明石全域を空から見つめます。

推薦など

【明石市漁業組合連合会 推薦】

本書は、神戸新聞の紙面で、昨年1月から12月まで、数回に分けて明石の海でとれるノリ、イカナゴ、マダイ、マダコなどを特集した記事が紹介されたものです。 この取材時には、当連合会の漁協組合長、組合員をはじめ、JF兵庫漁連などの系統団体が取材協力をしており、明石の漁業を多くの人に知っていただける内容となっています。 また、漁業と合わせて「時のまち あかし」らしく子午線や明石市立天文科学館にまつわる記事も掲載されており、明石について幅広く知ることができる書籍としてもお読みいただけます。当連合会では、明石の漁業に関する資料として価値があると考えており、一人でも多くの方に読んでいただきたいとの思いから紹介させていただきます。

【彫画家 伊藤太一さん絶賛】

グラビアの「バードアイ」の美しいページ。
この街の風景 海産物 文化に関わるプロフェッショナルな創り手の登場。
読みやすく熱っぽい記事() さすが気骨のある記者さん。
白と藍色の海図の表紙に魅かれました。

■書籍情報

・タイトル:あかし本 時のまちを創る 海のまちに生きる
・著者:神戸新聞明石総局
・発売日:2017616
・定価:本体1,800円(税別)
・判型:A5
・ページ数:168ページ フルカラー
ISBN 978-4-295-40101-8
・発行:株式会社ペンコム
・発売:株式会社インプレス

■お問い合わせ先

株式会社ペンコム
673-0877 兵庫県明石市人丸町2-20
TEL 078-914-0391 FAX 078-959-8033
http://www.pencom.co.jp/
office@pencom.co.jp

バードアイ「空遊記」

 

望海浜公園 イカナゴ漁行き交う船  3

明石公園 名所彩る1000本のサクラ 4

淡路島公園 海峡望む緑と花の世界 5

住吉神社 松林に鎮座、海路の神 6

明石海浜公園 模様のような緑広がる 7

明舞団地 並ぶ建物、伝わる息吹 8

苔谷公園 世界一のつり橋を一望 9

明石港 淡路へ行き交う高速船 10

ニッケまちなか発電所 田畑やため池と一体化 11

天文科学館 開館55年、時のまち象徴 12

たこあげの集い 風感じ芝生を駆け回る 13

屏風ケ浦海岸 自然紡ぐすべてに感謝 14

はじめに

時のまちを創る

第1部 子午線を感じる  24

花いっぱい 見えない線 市民が飾る 24

教育者の思い 標識が伝える時の意味 26

こだわりのずれ 天文経度で象徴は不動 28

通過記念証 時の重み 配り続け51回 30

月照寺の茶室 幻想小説生んだ時空間 32

未来ICT研究所 標準時刻む時計〝古里〟へ 34

標識巡り 点と点結ぶ「文化遺産」 36

第2部 子午線を旅する  38

マンホール──京丹後市 足元からまちの特色発信 38

干支──豊岡市 地域に根付く看板と石碑 40

科学館──西脇市 広がる宇宙 子どもも体感 42

小学校の碑──三木市 児童の心に輝く「宝物」 44

日時計──神戸市西区 古代からの知恵感じて 46

交流──淡路市 自治体同士の縁 結ぶ 48

シゴセンジャー──和歌山市 時と平和守るため参上 50

第3部 子午線を創造する 52

ヘアメークアーティスト──歯朶原諭子さん 日中融合のテイスト 52

画家、絵本作家──たなかしんさん 基準の地 英国へ夢の旅 54

ネイリスト──佐藤めぐみさん 輝く指先の3Dアート 56

中華料理人、飾り切り──曹大剛さん 12市貫くピンクの線 58

色えんぴつのアーティスト──TONさん 格子模様 宇宙のリズム 60

建築士──黒木大亮さん 無限に循環する構造体 62

カメラマン──田村直史さん 永遠に回り続けるもの 64

帽子デザイナー──オオタアキさん 物事つなぐ虹の架け橋 66

子午線テーマアートずらり作品展 「新聞から飛び出した作品」をイメージ 68

第4部 記念日をひもとく 70

イベント 市民手作り、継承が魅力 70

祭り まちとまちとの縁結び 72

太鼓 江戸時代からの文化財 74

うるう秒 正確な1秒、時刻に関心を 76

子午線 地の利活用 学び楽しむ 78

公募 歌や絵画、尊さ考える 80

祝日化 暦の大切さを伝えたい

海のまちに生きる

第1部 ノリを育む  86

浜の冬 漁師の熱意1枚に込め 86

一大産地  色つや良好、幅広い用途 89

技術革新 漁場拡大、冬の収入源に 92

製品開発 豊富な栄養、可能性探求 95

地産地消 風味を堪能、食べ方提案 98

魅力発信 連携深め、豊かさ次代に 101

第2部 イカナゴを慈しむ  104

浜の春 1カ月限定、シンコ魅了 104

資源管理 豊かな海守れ、漁師ら尽力 107

ブームと震災 浜の味が地域の文化に 110

伝承 楽しみや魅力、次世代へ 113

第3部 タイを彩る 116

桜と紅葉 美しい姿、漁師も魅了 116

伝統の技 構造熟知、価値高める 119

魚の王様 好条件がブランド確立 122

東京 市場も料理人も高評価 125

発信 多様な魅力を国内外へ 128

第4部 タコを慕う 131

浜の夏 漁法工夫、水揚げ全国一 131

つぼ漁 伝統の技、地域の文化に 134

名人 釣り漁の極意伝えたい 137

資源保護「未来へ残す」意識高め 140

加工 鮮度が命、素材を生かす 143

半夏生 知って楽しむ地元の宝 146

逸品 多彩な味わいかみしめ 149

産地交流 郷土の誇り 輪も広げる 152

キャラクター 市民から愛される象徴 155

番外編 明石市内5漁協組合長座談会

ウミのまち明石から 組合長 漁業や海へ 思いを語る 158

漁師の思いが詰まった連載が収められた一冊 164

おわりに 166

すべては熱さに触れたことから始まった。

2014年5月、「時」や「子午線」について熱弁を振るう明石市立天文科学館の学芸員に惹かれた。目に見えないものなのに、そんなに意義深く、多面性のある存在なのかと興味が沸いた。「時の記念日(6月10日)に合わせて、子午線の連載をやります」とその場で宣言した。子午線が魅力的な人や楽しい出来事をたくさん引き寄せてくれた。

2016年1月1日、海の連載を開始した。「海」や「魚」についてぶつかり合いながら議論する漁師たちに惚れ、「その思い、多くの人に伝えなあかんと思います。私に書かせてください」と直訴した。明石らしい素材を軸に、漁業だけでなく流通や調理、教育、環境なども意識してまとめた。1年かけ、最後は組合長の座談会で締めた。

明石を象徴する「時」と「海」を追うことは、まちの魅力を感じていくことでもあった。自然とどんどん好きになっていき、誇るような気持ちを抱くようになった。

2013年3月から2017年2月まで4年間、神戸新聞明石総局に在籍した。その間に手がけた「トキのまち明石から」「ウミのまち明石から」の連載2シリーズと、凧を揚げて撮影した写真を載せた月1連載「バードアイ空遊記」が、書籍になる機会をいただいた。

あらためて読み返してみると、出会った方々の姿、言葉、風景、たくさんの出来事が思い浮かんでくる。皆様のおかげで連載を書き上げることができたこと、この場を借りて深く御礼申し上げたい。

の本には、「明石愛」が詰まっている。愛の証(あかし)、一人でも、少しでも、分かち合えたら幸いだ。

   2017年6月                                    

                     神戸新聞記者 金山成美

・タイトル:あかし本 時のまちを創る 海のまちに生きる
・著者:神戸新聞明石総局
・発売日:2017年6月16日
・定価:本体1,800円(税別)
・判型:A5判
・ページ数:168ページ
・ISBN: 978-4-295-40101-8
・発行:株式会社ペンコム
・発売:株式会社インプレス

神戸新聞社

1898年2月創刊。本社は神戸市中央区。兵庫県内に9つの支社・総局、東京、大阪に支社を置く。発行部数は朝刊51万1052部夕刊16万9269部(2016年7〜12月、ABC部数)で兵庫県内最多。1995年1月の阪神・淡路大震災では神戸・三宮の本社屋が全壊し新聞製作システムが壊滅したが、京都新聞社の協力で休刊することなく発行を続けた。2012年11月に電子版「神戸新聞NEXT(ネクスト)」を創刊。

15年3月には「もっといっしょに」を合言葉に、地域の課題解決にも取り組む「地域パートナー宣言」を発表している。関連企業にサンテレビジョン、ラジオ関西、デイリースポーツ、京阪神エルマガジン社などがある。

●本書は、神戸新聞明石版に掲載された連載企画「トキのまち明石から」(2014年6月11日〜2015年6月18日)、「ウミのまち明石から」(2016年1月1日〜12月24日)、および「バードアイ空遊記」(2015年3月15日〜2016年2月14日)を一部加筆・修正し、収録したものです。

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