「赤とんぼ」で学ぼう 歌が上手くなる「シンプル声楽法」-1週間で実感 ひとりでできる みんなで楽しい5つのレッスン-

「赤とんぼ」で学ぼう 歌が上手くなる「シンプル声楽法」

中野陽子(著)

¥1,320

山田耕筰の孫弟子直伝「赤とんぼ」をレッスン曲に誰でも歌が上手くなる声楽方法。レッスン動画をダウンロードできます。

seigaku1-1

本書を手にしていただいたみなさまへ

歌が上手くなりたい!

だれもがそう思いますね。のびのびとした歌声が自分自身から湧き出て、思わず聞く人が耳を傾ける、そんな歌が歌えたらステキです。

「優しい歌声」に包まれるとなんとも良い気持ちになります。

「表現力豊かな歌声」「心にしみる感動的な歌声」には人を引きつける魅力を感じます。「チャーミングな声」や「愛され声」に憧れ、「信頼のおける声」「安定感のある声」に説得力を感じ、「ハッキリよく通る声」で会話したいと願います。

「高く透き通るエレガントな歌声」や「低く響くビロードのような歌声」には拍手を送りたくなりますし、「声量豊かな歌声」のように全身からあふれ出る声には、聴衆を圧倒する力を感じます。

わたしたちの中に「歌で人を魅了したい」「表現力をつけたい」という向上心が芽生えます。

また、様々な要因から、リハビリの代替としての歌唱に取り組む人もいます。近年注目の「(飲み込む力)」を鍛えるボイストレーニングを始める人もいます。上手く歌えたら人生の楽しみは倍増します。

上手く歌えないとは、どのようなことをいうのでしょう

「高い音が出ない」「息が続かない」「息継ぎを何回もしてしまう」「すぐに喉がかれてしまう」「声にボリュームがない」「声が聞き取りにくいといわれる」「お腹の底からの声が出ない」など、人それぞれに悩みやコンプレックスを抱いているものです。

学校で合唱したとき、「あなたは音が外れるから声を出さないように」などと指導され、歌うことが嫌になってしまった人もいることでしょう。

からだには、楽器としての仕組みが備わっています

安心してください。実は、だれもが声が奏でる楽器となれるのです。声楽のレッスンでからだと心を目覚めさせ、人が本来持つ歌う機能を引き出していけば、からだが自然と鳴り出すのです。

わたしは、声楽家としてのステージと並行して、プロのアーティストや一般の皆さんに長く歌唱指導を行ってきました。また、公立小・中・高校で音楽の教師をしていたこともあります。これらの経験をベースに、大阪教育大学大学院で声楽の研究を深め、「声楽が及ぼす心身への健康効果」で学位を取得し、この理論をもとにした声楽法で、多くの方が各々の目的に向けて成果を上げています。

本書では、「歌を上手く歌えるようになりたい」という目的にポイントを絞って、経験と理論に基づいた声楽法で分かりやすく、シンプルにお伝えしています。

segaku4-illust7

5つのレッスンで確実に歌が上手くなる「シンプル声楽法」

「声楽」を学ぶ方法は、現在、ほぼ確立されています。ただ、とてもアカデミックなカリキュラムを経て身につけるもので、簡単に短期間で学べる内容ではありません。

そこで「シンプル声楽法」では、この信頼ある「声楽」から、歌が上手くなる、つまり、からだを楽器に調え、本来の歌声を引き出すために必要な要素として、「①表現と芸術」「②呼吸」「③発声」「④発音」「⑤姿勢」に絞り、5つのレッスン方法をお伝えしています。

本書は、読むだけで、自分で楽しく学ぶことができる本です。小さな子どもさんも、ご高齢の方も、どなたでも自由に練習できます。

各レッスンの動画もダウンロードしていただくこともできますので、ぜひ活用してください。

seigaku-akatonbo

レッスンで取り上げる楽曲は、童謡『赤とんぼ』です

『赤とんぼ』は、だれもが一度は口ずさむ童謡です。多くの人に愛され続けるこの曲の作曲者は山田耕筰です。彼は、音楽の本場ドイツ・ベルリンで作曲と声楽を学びました。そして、美しい日本語を生かして西洋クラシックと融合させた日本歌曲の基盤を創り上げました。

代表作『赤とんぼ』は、世代を超え、声を合わせて歌える曲で、現在 日本で歌われるすべての歌のといっても過言ではないでしょう。

『赤とんぼ』が上手く歌えるということは、歌唱の基礎が身についたです。基礎は、あらゆる歌曲への応用をも可能にします。

わたしは山田耕筰先生の孫弟子にあたります

わたしの専門の一つが、耕筰作曲の日本歌曲です。耕筰先生が学部長をつとめた相愛大学音楽学部に学び、オペラからクラシック歌曲までを演奏するソプラノ歌手となりました。恩師の故嘉納愛子先生は耕筰先生の愛弟子だったので、声楽の基盤の全ては、嘉納愛子先生直伝の山田耕筰指導による「歌い方」にあります。

みなさんがこの本を読み終えるころには、『赤とんぼ』の美しい歌声が口元からこぼれ出すことでしょう。

磨きがかるのは歌声ばかりではありません。心とからだに作用する歌声は、人生までをも輝かせることでしょう。プレゼン、営業、スピーチなど、「人を引きつける声づくり」のためのボイストレーニングにも活用できます。音楽を教える学校の先生、歌唱の専門家にも、簡単で効果的な歌声づくりのヒントとして読んでいただければと思います。

中野陽子

著者 中野陽子(右)

教え子と二重奏をする著者・中野陽子(右)

山田耕筰 孫弟子直伝
声楽をベースとした歌唱のレッスン本
あなたの本当の声が目覚めます

5つのレッスンで確実に歌が上手くなる「シンプル声楽法」

「声楽」を学ぶ方法は、現在、ほぼ確立されています。
ただ、とてもアカデミックなカリキュラムを経て身につけるもので、簡単に短期間で学べる内容ではありません。
そこで「シンプル声楽法」では、この信頼ある「声楽」から、歌が上手くなる、つまり、からだを楽器に調え、本来の歌声を引き出すために必要な要素として、
「1.表現と芸術」「2.呼吸」「3.発声」「4.発音」「5.姿勢」に絞り、5つのレッスン方法をお伝えしています。

本書は、読むだけで、自分で楽しく学ぶことができる本です。
小さな子どもさんも、ご高齢の方も、どなたでも自由に練習できます。
各レッスンの動画もダウンロードしていただくこともできますので、ぜひ活用してください。

著者は山田耕筰の直系孫弟子 レッスン曲は「赤とんぼ」

日本歌曲の祖であり、誰でも知っている童謡『赤とんぼ』がレッスン曲です。
本書では、山田耕筰直伝の「赤とんぼ」の「歌い方」も紹介しています。
また、声楽の歴史入門も取り上げています。

はじめに   2
■ダウンロードにつきまして■   12
「シンプル声楽法」   13 

1.『赤とんぼ』を歌ってみましょう   14
2.「シンプル声楽法」について   16
あなたは、あなたのからだという楽器の演奏者   17
3.5つのレッスン 内容と効果   18
レッスン1 表現と芸術…あなたの心を歌で表現する方法   19
レッスン2 呼吸…息の吸い方   20
レッスン3 発声…吐く息を声にする方法   21
レッスン4 発音…言葉をクリアに響かせる方法   22
レッスン5 姿勢…からだを楽器に整える方法   23
4.さあ、レッスンを始めましょう!   24
レッスン! 「シンプル声楽法」の学び方   24
テーマ1 1日1レッスン、5つのレッスンを5日間でマスター   25
テーマ2 異なるレッスンを組み合わせ、1日10分、隙間時間に練習   25
テーマ3 目的→イメージ→レッスン→コラムの順番で、確実に身につきます   26
歌声の悩み別対応レッスンチェックシート   27

レッスン1 表現と芸術…あなたの心を歌で表現する方法   28
レッスン1で学ぶこと   28
イメージレッスン   29
さあ、レッスン1   30
【コラム】 歌姫への道のり   32

レッスン2 呼吸…息の吸い方   34

レッスン2で学ぶこと   34
イメージレッスン   35
さあ、レッスン2   36
【コラム】正しいブレスでからだもポカポカ   38

レッスン3 発声…吐く息を声にする方法   40
レッスン3で学ぶこと   40
イメージレッスン   41
さあ、レッスン3   44
【コラム】息のコントロール   46   口の開け方   47

レッスン4 発音…言葉をクリアに響かせる方法   48
レッスン4で学ぶこと   48
イメージレッスン   49
さあ、レッスン4   50
【コラム】ほほ笑んで歌う   52 世界でたった一つの歌声   55

レッスン5 姿勢…からだを楽器に整える方法   56
レッスン5で学ぶこと   56
イメージレッスン   57
さあ、レッスン5   58

仕上げレッスン さあ、仕上げです!   60
レッスン1〜5をいかして『赤とんぼ』を歌ってみましょう!   61
「良い姿勢」を習慣にすれば、一生の宝物   62
【コラム】良い姿勢で凛と立とう 64 音程がとれない悩みを解決する方法 66

オリジナルレッスン 無理なく楽しい練習オリジナルメニュー例  68
日替わりメニュー その1   70 日替わりメニュー その2   70
日替わりメニュー その3   71 日替わりメニュー その4   71
あなたの人生が輝きを増しますように   72

『赤とんぼ』はこう歌いましょう         73
1.美しい日本語の抑揚を生かした 『赤とんぼ』   74
『赤とんぼ』は、どうすれば上手く歌えるのでしょうか   74
音楽性を美しい日本語のイントネーションに見いだす   76
懐かしい日本の情景を綴った三木露風の詩   77
2.孫弟子に伝えられた『赤とんぼ』の心得   78
歌はお話しするように、お話は歌うように、演奏し会話しなさい   78
3.耕筰直伝!『赤とんぼ』はこう歌いましょう   81
⑴子音を大切に発音しましょう   81
⑵母音をきれいに響かせましょう   82
⑶鼻濁音を使いこなしましょう   84
山田耕筰直伝の歌唱法で『赤とんぼ』を歌いましょう   86

教養講座「声楽」                    87
1.声楽概論   88
2.オペラ、歌声の歴史   93
オペラ誕生からベルカント・オペラ華やかなりし時代へ   93
ベルカント・オペラの終焉からグランド・オペラの台頭へ   95
よみがえるベルカント・オペラ   97
3.ハッピーボイスで輝く人生   100

おわりに   104
主な参考文献と資料(あいうえお順)   107

・タイトル:「赤とんぼ」で学ぼう 歌が上手くなる「シンプル声楽法」-1週間で実感 ひとりでできる みんなで楽しい5つのレッスン-
・著者:中野陽子
・発売日:2017年11月10日
・定価:本体1,200円(税別)
・判型:B6判
・ページ数:108ページ
・ISBN: 978-4-295-40135-3  
・発行:株式会社ペンコム
・発売:株式会社インプレス

中野陽子

ソプラノ歌手、「声楽の健康科学」研究者。山田耕筰の愛弟子 嘉納愛子氏に師事。

直系の孫弟子となる。相愛大学音楽学部声楽科卒。サンフランシスコ・コンサーバトリー音楽大学にて研鑽を積む。大阪教育大学大学院 教育学研究科 健康科学専攻修了修士(学術)。大阪健康福祉短期大学アバンスペース「健福興隆ハルカス大学」講師、近鉄文化サロン講師他、合唱団ボイストレーナー。

ブログ虹の木もれ陽 http://operaria1.blog.fc2.com/

大阪教育大学

本書を購入いただきましたみなさまには、レッスン動画をあわせて無料でご覧いただくことができます。

動画ダウンロードサイトにつきましてはこちらをご覧ください。

https://pencom.co.jp/archives/2826