女たちが語る阪神・淡路大震災1995-2024 いいたいことがいっぱいあった
¥2,200
1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。当時の女たちの語りと30年後を併記。何が変わり、何が変わらなかったのかを社会に問う
在庫10 個
「避難所で、被災者が男女の別なく雑魚寝という状況で数カ月も暮らす。これは世界のスタンダードですか?」
「避難所で、被災者が男女の別なく雑魚寝という状況で数カ月も暮らす。これは世界のスタンダードですか?」
東日本大震災後の2011年、国連人権委員会のメンバーとの話し合いでウィメンズネット・こうべ代表の正井禮子は静かに問うた……
避難所の状況は2024年1月1日、能登半島地震でもほぼ同じだった。ここは、先進国なのだろうか……
1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。翌年、被災地の女たちの手記を掲載した『女たちが語る阪神・淡路大震災』が出版された。
不平等な日本社会に対する女たちの怒りと悲しみと不屈の精神がほとばしり出た同書は大きな話題となり、社会を動かすかに見えたが……
本書は、女たちの語りを再掲すると共に、30年後の今の状況も併記し、「何が変わり、何が変わらなかったのか」を社会に問うものである。
<特別寄稿>
『明日に向けて配慮から参画へ』
減災と男女共同参画研修推進センター共同代表
静岡大学グローバル共創科学部教授 池田 恵子氏
『男女共同参画の視点による防災対策の変遷』
~阪神・淡路以降、どこまで進んだのか~
特定非営利活動法人NPO政策研究所専務理事 相川康子氏
『女たちが語る阪神・淡路大震災1995─2024』 目次
はじめに
「尊厳ある暮らしを営む権利」を求め続けて
「避難所で、被災者が男女の別なく雑魚寝で数カ月も暮らすのは、世界のスタンダードですか?」
スフィア基準―被災者には「尊厳ある生活を営む権利」と「援助を受ける権利」がある
国内人権機関をつくろう!
『女たちが語る阪神・淡路大震災 1995〜2024』刊行にあたって
震災直後の記録
1995年◉新聞記事で見る「震災と女性」(1995年2月〜11月)
1995年1月17日震災直後の活動記録(ウィメンズネット・こうべ)
阪神・淡路大震災以降、防災対策はどう変わったのか
男女共同参画の視点による防災対策の変遷~阪神・淡路以降、どこまで進んだのか~
特定非営利活動法人NPO政策研究所専務理事 相川康子
第1章 マグニチュード7・2の不平等 ─ 避難所・仮設住宅
第2章 震災下の妊婦・こどもたち
第3章 人権 ─ 女性・高齢者・障害者・外国人
第4章 仕事と家族
第5章 こころとからだ、震災報道
私の一番長い日
1995年◉座談会 地震から半年が過ぎて
明日に向けて
[特別寄稿]明日に向けて 配慮から参画へ
減災と男女共同参画研修推進センター共同代表
静岡大学グローバル共創科学部教授 池田恵子
まとめにかえて
「女たちの家」から「六甲ウィメンズハウス」への30年の歩み
巻末資料
編者・認定NPO法人女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ
ウィメンズネット・こうべは、1992年4月、男女平等社会実現のための学びと出会いの場を求めて発足。
2007年3月20日法人格を取得し、2015年3月23日、神戸市より認定NPO法人として認定。
女性問題に関する学習会のほか、さまざまな思いを持った女性がゆるやかにつながりあえるネットワークづくりや女性のための支援活動を続けている。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災以降は、「女性に対する暴力」をなくすための活動、特にDV被害者の支援に力を注ぎ、緊急一時保護やDVに関する学習会・サポーター養成講座、高校生・大学生のためのデートDV防止講座、DV被害者相談などを行っている。
女性と子どもの支援と仲間づくりのための居場所「WACCA」、困難を抱える女性の自立支援住宅「六甲ウィメンズハウス」も運営。